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【アフターレポート】いい街・まちだの農業祭&産業フェスティバル 第11回キラリ☆まちだ祭2023

2024.02.16

年に一度、町田の農業と産業が一堂に会する「キラリ☆まちだ祭」。町田商工会議所、JA町田市、町田市という3つの異なる組織が協働し、町田の農と産業の魅力を伝える特別なお祭りです。2023年11月11日(土)、12日(日)には、11回目となる「キラリ☆まちだ祭」が開催されました。町田シバヒロ、原町田大通りなど、町田駅周辺が会場となり、2日間でのべ11万人が訪れた、活気あふれるイベントの様子をレポートします。

「第11回キラリ☆まちだ祭」会場マップ

農業祭@町田シバヒロ会場

町田シバヒロ会場では、今年で50回目を迎える農業祭が開催されました。町田産農産物や植木の即売会、農産物品評会出品作品の展示、地元のお店による飲食ブース、東京農業大学の販売ブース、わら細工体験など盛りだくさんの内容となっており、年配の方から子どもも楽しめる農業祭となりました。

シバヒロ会場で注目を集めていたのが、町田産野菜を使用した野菜宝舟と野菜神輿、町田産の花を使用した「まち☆ベジマーク」の展示です。JA町田市による”農業祭ならでは”の展示に、大人も子どもも興味津々。12日の14時から、展示された野菜は販売、花は来場者に無料配布されました。

品評会テントには町田産農産物がズラり

品評会テントの中には、特別賞受賞農産物をはじめ、町田市農業祭農産物品評会に出品された町田産の農作物がズラリと並びます。

わら細工体験コーナー

品評会テントのすぐ隣で行われていたのが、町田市農業委員会による稲わら飾りとわらほうきの製作体験です。家族連れで体験をする方も多く、普段あまり手にすることのないわら細工に楽しく挑戦しているようでした。

大人気!野菜ガチャ

一風変わった仕掛けで大人気だったのが、「ゆかいななかまたち」のブース。お金を入れてハンドルを回すと、ランダムで町田産の野菜をゲットすることができるガチャガチャです。野菜と一緒に大きなカプセルに入っているのが、まだ何も書かれていないレシピシート。参加者の方はこのレシピシートにゲットした野菜を使った料理のレシピを自由に記載することができます。

普段から料理をしている大人の本格的なレシピから、子どもが自由に想像を膨らませて書いたレシピまで、町田野菜を使ったたくさんのレシピが集まる、特別な掲示板が完成しました!

地元の飲食店も出張出店!


町田餃子商店、蕎麦はるき、手造りハム・ソーセージ独逸屋など、地元の飲食店もシバヒロに出張出店!JA町田市女性部による、町田産農産物を使用したすいとんも大人気でした。

品評会の野菜を求めて大行列!

農産物品評会のテントには、12日14時からの品評会出品野菜等の販売に先立ち長蛇の列が。シバヒロの端まで伸びた列が折り返すほどの人気ぶり。14時の販売開始と共に数組単位でお客さんが入場し、じっくり吟味しながら町田野菜を購入していました。

マルシェ「まちだの市」@原町田大通り会場


原町田大通り・町田センタービル会場では、マルシェ「まちだの市」が開催。町田市内のオリジナル商品や町田の名産品、町田産農産物等が展示、販売されました。普段は車が行き交う原町田大通りが歩行者天国となり、町田センタービルの前には20ものブースが出店されました。

マルシェに欠かせないのが、町田産の農産物。まちだ里山農の会、町田市認定農業者連絡協議会などが、町田産農産物の販売を行いました。町田市庁舎で毎月開催されている「まち☆ベジ市」、町田薬師池公園四季彩の杜で毎月開催されている「やくし LOCAL ファーマーズマーケット」など、生産者から直接野菜を購入する機会が多い町田市。この日も生産者がおすすめの野菜や珍しい野菜を紹介するなど、それぞれのブースでコミュニケーションが生まれており、生産者と消費者の距離が近い町田の魅力を感じました。

キラリ☆まちだ限定のオリジナル商品

お昼時に列ができるほど大盛況だったのが、「町田商工会議所 食品・飲食業部会」のブース。所属する事業所の方々が連携して開発した当日限定のオリジナル商品「TOKYO X豚 大串焼き」、「日本一しょうゆを使った鳥唐揚げ」、「町田野菜のマルゲリータ」、「独逸屋さんソーセージのミネストローネスープ」が販売されました。

ワークショップも開催!

個性的な商品が並んでいたのは、「町田市トライアル発注認定商品」のブース。町田市内のものづくり事業者が開発したアイデアあふれる商品の販売、展示が行われました。

有限会社町田造花は、2020年度に認定商品に選ばれた「和紙でつくる!かわいいおはな、カーネーション 工作キット」をはじめとした造花キットを販売。はさみやカッターなどの刃物を一切使わずに、誰でも簡単に和紙の花束をつくることができる商品です。

この日は商品の販売だけでなく、ジュートバックにお花の飾りつけができるワークショップも実施。大人も子どもも参加し、色とりどりのオリジナルバッグが作られました。

町田市の未来や安全を楽しく考えられるブースも


プラレールに吸い寄せられるようにたくさんの子どもたちが集まっていたのが、「町田商工会議所 都市整備・まちづくり委員会」のブース。プラレールを見ながら、町田への延伸が決まった多摩都市モノレールについて知ることができるブースとなっており、早期開通に向けた署名活動も実施されました。

他にも子どもたちに人気だったのは、東京消防庁 町田消防署のブース。ミニ防火衣体験コーナーや小さな消防車両が用意されており、子どもたちは防火服に身を包み、消防士になりきっていました。防火防災に関する情報がわかるリーフレットも配布されており、楽しみながら防火防災を学ぶことができるブースとなっていました。

警視庁のマスコットキャラクターとしておなじみ、ピーポくんが目を引く警視庁 町田警察署のブース。啓発物品やピーポくんのお面を配布しており、ピーポくんのお面をつけて原町田大通りを歩く子どもたちの姿も見られました。

同時開催!「町田夢舞生ッスイ祭」

12日は、よさこい踊りの祭「町田夢舞生ッスイ祭」が同時開催。今年で16回目の開催となり、全国各地からなんと39ものよさこいチームが町田に集結しました。

東急会場、浄運寺会場、小田急駅前東口広場会場、ぽっぽ町田会場の4つの会場で開催されたため、街中を歩けばどこかからよさこいの音が聞こえてくるというまさにお祭り状態。寒さを吹き飛ばす熱気あふれるよさこいに、観客の皆さんも熱い拍手を送っていました。

キラリ☆まちだを大人も子どもも楽しめるお祭りへ

写真左:鬼塚さん 写真右:濱口さん

最後に、キラリ☆まちだ祭を担当する町田市役所の濱口さん(キラリ☆まちだ祭全体、産業フェスティバル担当)と鬼塚さん(農業祭担当)に、お祭りへの想いを聞きました。

鬼塚さん「農業祭は、市民の方にわかりやすく町田市の農業のことを知っていただける貴重な機会になっていると感じます。当日は各コンテストで入賞した農業者の表彰式を行うなど、町田市の農業者の活動を市民の皆さんに知ってもらうきっかけを作れたかなと思っています。シバヒロの特性上、いつも利用されているお子さんやご家族連れの方も楽しめるようにと、2023年は新しい取り組みとして、JA町田市さんや参加団体さんの協力のもと、野菜ガチャや体験コーナーを実施しました。『キラリ☆まちだ祭』は、農産物、製品、名産品など町田市のいろいろな側面が知れるお祭りなので、まだ来場したことがないという方も、ぜひ来年は足を運んでみてください。」

濱口さん「もともとは別々に開催していた農業祭と産業フェスティバルを同じ日の同じ場所で開催することになり、『キラリ☆まちだ祭』という名前を付けてから今年で11回目になります。産業フェスティバルは、市内の商工業者が、自社の製品など日々の活動の成果を広く市民にPRする場という位置づけの祭と捉えています。そういった意味では、市内の方に町田市の製品や食べ物をより身近に感じていただき、PRできる絶好の場だと思っています。2023年はコロナが第5類になってだいぶ落ち着いてきたこともあり、コロナ禍前の賑わいがようやく戻ってきたのかなという印象でした。『キラリ☆まちだ祭』は子ども向けの企画や体験型のイベントもありますので、ぜひ今後もご家族で楽しんでいただけたらなと思います。」

町田市を支える農業と産業が一堂に会し、その魅力を存分に堪能することができるキラリ☆まちだ祭。普段何気なく食べているもの、使っているものの作り手を知り、顔を合わせて話をする。そんな体験を積み重ねることで、自分の住むまちをもっと好きになる。そんな地元愛にあふれた、第11回目のキラリ☆まちだ祭となりました。

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