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【レポート】「WellnessYoga」×「芝生喫茶」秋の気配を感じる心地よい朝の時間!~初心者の方も大歓迎~

2019.11.11

移転した旧市役所跡地に2014年にオープンした「町田シバヒロ」。総面積5700㎡の広大な芝生の広場です。この場所を地域の交流拠点に育てていくため、様々な活動が行われています。

その取り組みの一環として市民のアイデアをもとに誕生したのが青空ヨガ。8/3に第1回が開催されて以降、定期的に開催しています。今回はその第3回目の模様をお届けします。

青空の下で

去る10月5日、10:00~12:00に芝生の上で、ヨガ+お茶会のイベントが行われました。爽やかな秋の風を味わいながら、という予定でしたが……開始20分前、手元の温度計で確認すると、気温は27度。雲一つない真っ青な空の下、参加者の方々が徐々にシバヒロに集まってきます。会場の奥では運動会が始まり、シバヒロがだんだんと賑やかに。

開始までの時間、ヨガマットの上に座りながら、今回のヨガ講師であるKanacoさんと参加者のみなさんがゆるっと会話し、ヨガに向けて気持ちを整えます。ヨガをするのが初めての方―?というKanacoさんの質問に手を上げる方もちらほら。ご夫婦や親子で参加している方もいらっしゃいます。

談笑していると、あっという間に10時に。いよいよイベントが始まります。開始に先立ち、ヨガ講師のKanacoさん、喫茶担当の「いただきますの編集者」カンタさんからご挨拶が。

「青空の下でヨガをして、最後に芝生の上でお茶でも飲んでホッとしてもらいたい」

2人の優しい挨拶から「Wellness Yoga」×「芝生喫茶」スタートです。

「WellnessYoga」って?

まずはヨガパートから。

今回のヨガ講師 Kanacoさんは、Welness Lifeをテーマとしたotonomoriを主宰し、ヨガ講師、パーソナルトレーナー、さらにはemmi ヨガ アンバサダーとしても活動されています。

Kanacoさんの提唱する「Wellness Yoga」では、「楽な自分と過ごせること、必要な時に必要なものを必要と感じられる感性を養うこと」をテーマにし、「進んでいく日常の中で、少しだけ立ち止まり、自分の身体を愛おしむ時間」を与えてくれます。

街の喧騒から切り離され、緩やかな時間が流れるシバヒロにぴったりのヨガですね。

自分のペースで

ウォーミングアップで少しずつ身体を動かします。吸って背筋を伸ばす。頭、肩、首の力を抜く。日々の生活で無意識に動かしている身体の部位一つ一つに、丁寧に意識を向けていきます。

「いつもは斜め下を見ることが多いかもしれない。けど今日は空を見上げて」

Kanacoさんの優しい声が、心も身体もほぐしていきます。

Kanacoさん「5本の指と掌を吸盤のようにして、芝生、大地の感覚を味わってみましょう」

自分の身体、そして心を労わることを大切にするWellness Yogaでは、隣の人と動きがずれても、左右が逆になってもOK。呼吸は、自分が吸いたいタイミングで良いそうです。焦らずに、じっくり自分の身体と向き合えますね。

身体がほぐれてきたら、ポーズに動きを加えていきます。柔らかい身体をイメージするのがポイントだそう。

「好きな人と一緒にいるとほわっとなるあの感覚で」

Kanacoさんの優しい言葉で、身体だけでなく心も健康になっていくようです。

「はじめまして」の人と

今回のヨガで参加者の方々からご好評だったのが隣の人と支え合いながらのポーズ。ウォーミングアップの際に、Kanacoさんから「マットの上=心の領域」というお話がありましたが、 ここでは、ヨガマットの上から芝生へと少しだけ足を踏み出します。

「隣の方の背中に手を添えてみてください」

というKanacoさんの言葉に、緊張しながら手を添えていく参加者の皆さん。

まずは隣の方と支え合いながら、片足を上げるポーズです。軸足を変えたり、足のあげ方を変えたりと、いくつかポーズを行います。

「それではそのまますこーしずつ上体を後ろに倒していきましょう」

Kanacoさんの声を合図に、そのまま少しずつ身体を傾けていきます。

「ちょっと支えあったら、空が見えるかな?」

「がっつり隣の人を支えようと思わなくていい。添えるだけで。みんな自立しているから」

Kanacoさんの言葉に耳を傾けながら、少しずつ少しずつ上体を反らしていきます。

きつい体勢に思わず発した「うわー」という声がシンクロし、笑みがこぼれます。

支え合いのポーズが終わった後は皆さん表情が柔らかくなり、「ありがとうございます」と声を掛け合う姿が。初めて会う人の背中を支え、そして支えてもらうという体験を経て、ほわほわとした優しい空気が、テントの中に広がっていました。

再び、自分の心の領域へ

少しブレイクを挟んで、再び自分と向き合っていく時間です。先生の動きを見ながら、けれど自分のペースで。

隣で開催されている運動会からは、マルマルモリモリの歌が。その歌と子どもたちの声に心をふわっとさせながら、自分の身体も柔らかく柔らかく。

「皆さん自分に拍手を」

芝生に寝転がり、Wellnessヨガもいよいよ終盤へ。仰向けのまま目をつぶり、モモやふくらはぎの筋肉が柔らかくなっていくのを感じます。

しばらくそのままの体勢で。全身の力を抜き、掌も空へ向けて、腕の重みを大地へとあずけていきます。街の喧騒、運動会の音楽、子どもたちの声、少年がサッカーボールを蹴る音。休日のシバヒロを流れる緩やかなBGMから少しずつ自分が離れていき、大地と一体化していく感覚を味わいます。

ティンシャの優しい音が、Wellnessヨガの終わりを告げます。ゆっくりと身体を起こした参加者の皆さんからは、自然と拍手が。 「皆さん自分に拍手を」というKanacoさんの声を合図に、拍手の音がより大きくなり、1時間行われたWellnessヨガは温かく幕を閉じました。

ホッとひと息

ヨガで身体を動かした後は、ホッとひと息、芝生喫茶タイムです。喫茶担当、いただきますの編集者カンタさんが、絶妙なタイミングでお茶を出せるよう調節してくれていました。

今回ご用意したお茶は、静岡県にあるPEACE TEA FACTORYさんの「川根三十年番茶」。カンタさんによると、カフェインが少ないこと、身体を温める効果があること、そしてゆっくり煮出すことによって出てくる深い味わい。この3つが川根三十年番茶を選んだ決め手だそう。

カンタさん「参加者の皆さんの中に、妊婦の方もいらっしゃいましたので、皆で飲めるお茶としてカフェインがほとんどないこのお茶に目をつけました。また、体を温める効能や深い味わいは、秋に向けて体と心の準備をするといった意味で今回のテーマにとてもあっていると感じこちらに決めました。」

カンタさんの思いやりで選ばれたこだわりのお茶。4、5人でひとつの急須からお茶を分け合い、今日の感想などを語り合います。

シバヒロヨガ皆勤賞!

なにやらテントの端の方から賑やかな声が。向かってみると、カンタさんと町田市内からご参加いただいた女性3人組の姿が。お茶のちょうどいい濃さをめぐってお話が盛り上がっていたようです。

そしてこちらのお三方は、なんとシバヒロで開催されたヨガ皆勤賞!シバヒロで開催されるイベントをチェックしている時に第1回目のヨガを見つけたのをきっかけに、今回を含め全3回のヨガにすべて参加してくださっているそうです。芝生と空の色がキレイで気持ちいいというご感想だけでなく、涼しい時期にも開催してほしいと、次回を待ち望む声が。

子育てなどで普段忙しいご友人が集まるきっかけになっているようで、シバヒロでのヨガが町田市内の方に少しずつ定着してきている印象を受けました。

「ようこそ町田へ」

こちらの皆さんは、4人中3人が町田市在住。

町田市外からお越しの方は、東村山市から1時間かけてご参加いただいたそうです。 町田はアクセスが良く、所要時間は都心部へ行くのとあまり変わらないため、午前中のイベントでも躊躇わずに参加できたとのこと。

町田市内在住の3人が「ようこそ町田へ」と声をかけ、この日の夜行われる鶴川祭りを紹介していました。 一番右側の女性は、屋外で行われるナイトヨガに参加経験があり、屋外でのヨガにアンテナを張っているそう。昼にやる外ヨガは初めてだったそうですが、とても気持ちよく次回も参加したいとのことでした。

「一緒にヨガイベントに参加する仲間が欲しかった」

という東村山市在住の女性の声をきっかけに、連絡先を交換する場面も。 イベントをきっかけに、年齢、住んでいる場所を超えて、同じ趣味を持った人の輪が広がっていくのは素敵ですね。

また、皆さんが口をそろえておっしゃっていたのが、Kanacoさんについて。 喋り方が素敵で癒される、ヨガの雰囲気作りが素敵、と皆さん大絶賛でした。

他にも、

「みんなで支え合うヨガが初めてで楽しかった」

「芝生に裸足で立つことはなかなかないので新鮮だった」

「気温は高かったが、テントの下は日陰になっており、風が気持ちよかった」

などと、感想をお話ししながらお茶を楽しんでいました。

シバヒロ×ヨガ=?

今回で3回目を迎えたシバヒロのヨガイベント。

身体を整えることができる、芝生の気持ちよさを感じられるといった良さはもちろんのこと、ご夫婦・親子で休日の朝を楽しむ場、忙しくてなかなか会えない友人が定期的に集まる場、共通の趣味を持った新しい仲間と出会う場というように、継続してイベントを開催することで、シバヒロ×ヨガの新たな可能性が見えてきた気がします。

今後も定期的にヨガやお茶のイベントを開催することで、町田に住んでいる人・町田を訪れた人にとってシバヒロがホッとできる場所になっていくのではと感じるイベントでした。

イベント申込参加者に聞く、町田の 「好き」 と 「課題」 本音アンケート!

今後の町田のまちづくりに生かすべく、市民・外部含めた町田に対する声を集めています。今回のイベント参加者に伺った声はこちらです!

◎町田の「好き」

シバヒロがある/人が温かい/嫌な人に会ったことがない/町田から出ていく人が少ないイメージ/アクセスが良い/富士山が見える/昔ながらのお店も新しいお店もある/町田に来れば何でも揃う/通勤が楽/自然が多い/駅前の広場/都心に行きやすい

◎町田の「課題」

駅前の老朽化/子どもの遊び場が少ない/バリアフリーじゃない/繁華街の治安/夜に子どもだけでは行かせたくないので新百合ヶ丘の塾に行かせている/一本道を間違えると怖い/お年寄りが多い/階段・坂が多い/周囲にたくさん大学があるのに連携が少ない。学生同士の交流がもっと生まれれば賑やかになるのでは/東京から分断されている感じ

ご参加いただいた皆さん、取材にご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。

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