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【レポート】「まちびとヨガ」x「スパイスミルクティ 」
繋がりをもたらす大切な習慣

2019.11.21

移転した旧市役所跡地に2014年にオープンした「町田シバヒロ」。総面積5700㎡の広大な芝生の広場です。この場所を地域の交流拠点に育てていくため、様々な活動が行われています。

その取り組みの一環として、市民のアイデアをもとに誕生したのが芝生の上でのヨガ。8/3に第1回目を開催して以降、ご好評をいただき定期的に開催しています。今回はそんな大人気のヨガシリーズ第4弾の模様をお届けします。

第4弾 芝生ヨガ

去る10月26日(土)、9:30~12:00に、シバヒロにてヨガイベントが行われました。今回のテーマは「まちびとヨガ」x「スパイスミルクティ」。ヨガレッスンを行った後に、アフターヨガとして“Ciya(チイヤ)”の提供を行いました。

ヨガ講師を務めるのは、町田市在住のmichikoさん。今回で4回目を迎えるシバヒロヨガですが、町田在住の講師は今回が初めてということで、「町田の人=まちびと」というイベントタイトルになりました。

michikoさんは町田にて「8’marble yoga」というヨガクラスを主宰しているほか、飲食店でのコラボヨガ、公園でのパークヨガなど幅広く活動されています。また、自身が陸上競技長距離実業団に所属し、全日本女子実業団女子駅伝や日本選手権に出場経験もあることから、アスリート向けのヨガレッスンも行っています。

そこで今回は、レベル別に2つのヨガレッスンを行いました。第1部は、はじめてのヨガ。ヨガが初めての方、久しぶりの方、運動不足の方でも気軽に参加できるレッスンです。第2部は、アスリートのためのヨガ。日常的にスポーツを行っている方、運動量が多めのヨガがお好みの方向けのレッスンです。

各レッスンの後は、シバヒロの目の前、徒歩0分のところに店を構える本格ネパール料理店「ソルティモード」さんからアフターヨガとしてCiyaをご提供いただきます。

ナマハアステ

第1部はじめてのヨガでは、なんと参加者の方のほとんどが町田在住。michikoさんの名付けた「まちびとヨガ」のタイトルにぴったりですね。

ヨガが初めてという方、1、2回経験があるという方、久しぶりにヨガをする方など、様々なヨガ経験の方が参加していました。

まずはじめに、ヨガとインドの関りのお話が。サンスクリット語の「ナマステ」は、礼拝する、敬うという意味を持つ「ナマハ」と、自分を表す「アステ」を組み合わせた言葉だそう。つまり「ナマステ」という言葉は本来、「自分を敬う」という意味になるそうです。

michikoさん「ナマステのポーズからヨガを始めることで、自分自身を開け放ち、そして敬っていきましょう。」

はじめてのヨガスタート

はじめてのヨガでは、ヨガに関する基礎知識のお話を交えながら、ポーズをとっていきます。

まずは仰向けになり、自分の身体や呼吸、そして心の状態を観察するところからスタート。michikoさんによると、「ただ漠然とリラックスするだけがヨガではない」とのこと。自分の身体、そして呼吸がどのように変化するかを感じ取ることが大切だそうです。

呼吸に意識が向けられるようになってきたら、少しずつ身体を動かしていきます。

難しい動きはなく、一般的によく知られているヨガのポーズを中心にレッスンが進んでいきます。ひとつひとつの動きや呼吸のタイミングなどが丁寧に説明されるため、ヨガ初体験の方も戸惑うことなくポーズをとっています。

敬いあって……基礎的なヨガのポーズを行った後は、ペアヨガ、グループヨガに挑戦しました。

まずはペアヨガから。背中を向けお互いの掌を合わせたら、そのまま身体を傾けていきます。どのくらいの足幅ならお互いに無理なく身体を伸ばすことができるのか。ペアの人を敬いながらのポーズです。

続いてはグループヨガ。隣の人の腰に手を当て、支え合いながらポーズをとります。michikoさんの、「大人になってから輪になることってなかなかないですよね」という声に頷く参加者の皆さん。始めは遠慮気味で大きな輪でしたが、ポーズを繰り返すうちに徐々に小さな輪になっていきました。

心穏やかに

最後は仰向けになり、目を瞑って心と身体を休めます。

michikoさん「本来、自分の身体の内側にある静けさ、穏やかさに耳を傾けるように」

ティンシャの音を合図に、内側に向けていた意識を少しずつ外側へと戻していきます。

michikoさん「自分の内側と向き合う時間を持てたことに感謝します」

全員でナマステのポーズをし、第1部はじめてのヨガのレッスンパート終了です。ヨガが初めての方も久しぶりな方も、自分のペースで身体と向き合うことができた様子でした。

アスリートのためのヨガ

続いて、第2部アスリートのためのヨガの模様をお伝えします。第2部ではほとんどの方がヨガ経験者。スポーツ経験が豊富な方も多く参加されていました。

第2部では、ポーズをとるうえで注意すべき点と、身体の重心の置き方以外には、細かい動き、呼吸への指示はありません。

michikoさんによると、「見て、覚えて、やってみる」というのは、アスリートにとって非常に重要な能力だそう。トップアスリートの動きを見て学んだものを自分の身体に落とし込むことが求められるため、michikoさんの動きを見て自分自身でやってみるスタイルでレッスンが進みます。

アスリートのためヨガとは、単に動きが多いだけでなく、ヨガへの取り組み方も考えてプログラミングされているのですね。

1度michikoさんの動きを見た後は、リズムよくポーズを繰り返していきます。このようにテンポよくポーズを繰り返していくヨガは、怪我の予防、パフォーマンス向上に繋がる「ダイナミック・ストレッチ」(動的ストレッチ)として活用できるのではという研究もあるそうです。

攻めのヨガ

「よし!やってやる!」という気持ちが強いアスリート向けに、いくつかのポーズを組み合わせるチャレンジングなヨガも行われました。

連続ポーズの繰り返しにふうっと息を吐く参加者の方も見られますが、みなさんmichikoさんの声に合わせて滑らかにポーズをとっています。

michikoさんによると、アスリートはある程度動いてからでないと身体を休められない人が多いそう。休息の時間でしっかり身体と向き合うために、意識的にややハードなポーズをとっていくと良いそうです。

ただし、アスリートヨガでも呼吸を意識することは忘れずに。呼吸が止まっていることに気付いた場合は、ひとつ前の動きに戻って呼吸を整えます。

身体を大地へ

運動量の多いポーズを繰り返した後は、少しずつポーズを緩やかなものへとシフトしていきます。

最後は第1部同様、仰向けになって目を閉じ、休息の時間です。自分の身体をできる限り大地に触れさせ、心と身体を休めます。

michikoさん「体の中の余計なものを、吐く息と一緒に出していくイメージで」

ティンシャの音を合図に、身体を起こす準備を始めます。頭が最後になるようゆっくりと起き上がったら、両手を合わせ、ナマステのポーズを。

これにて第2部アスリートのためのヨガ、レッスン終了です。参加者の方々は、しっかりと身体を動かし達成感が得られた様子でした。

お待ちかねアフターヨガ

続いては、第1部、第2部の後にアフターヨガとして行われたCiya提供の様子をお伝えします。

今回Ciyaをご提供していただいたのは、シバヒロの目の前に店を構える本格ネパール料理店「ソルティモード」さん。インド料理をベースとしたインド・ネパール料理店が多いなか、本場のネパール料理を専門としている貴重なお店です。

実は、第1部のヨガに飛び入りでご参加していたソルティモードのオーナー、爲谷謙治(ためたにけんじ)さん。各レッスンの後に、Ciyaやネパール料理についてのお話しがありました。

ソルティーモードのオーナー爲谷さんとヨガ講師のmichikoさん。

インドと中国に挟まれているネパール。そのためネパール料理は、「中国料理とインド料理の良いとこどりをしたハイブリット」だそう。スパイスによってしっかり味付けがされているけれど、穀物主体のためヘルシーなのが特徴で、性別を問わずおススメできる料理だそうです。

michikoさんは、ダルバートというネパールの定食料理を初めて食べた際、今までにない食べ方、そして形状に衝撃を受けたそうですが、今ではすっかり虜に。常連として店に通うばかりでなく、ソルティモード店内でのコラボヨガも開催予定だそうです。

今回ご提供いただいたスパイスミルクティーCiyaはネパールにおいて朝昼晩、時間を問わず様々な場面で飲まれており、お客様が来た時のおもてなしとしても出されている、ネパール人にとって馴染みの深い飲み物だそうです。消化促進作用を持つカルダモンを中心に、クローブ、シナモンといった3つのスパイスをブレンド。スパイスとミルクの相性が抜群で、運動後の身体に染みわたります。

シバヒロでCiyaを飲む人、Ciya片手にまち歩きに行く人、みなさんそれぞれの形で、アフターヨガを満喫していました。第2部にご参加いただいた方の中には、そのままソルティ―モードさんでCiyaと共にランチを食べる方も。

ソルティモードさんは、毎週水曜日がレディースデイ。夜の営業時、女性のみのグループでお越しいただいた方は、代金がなんと半額になります。ヘルシーなネパール料理がもっと女性に広まってほしいという思いでの企画だそうです。ネパール料理って気になるけどなかなか行く勇気が出ない、という方もぜひソルティモードさんに足を運んでみてください。

参加者の声

お母さんと一緒にご参加の、ヨガ初体験の女の子。身体を動かす習い事をしており、筋肉を緩めるためにと参加をしたそうです。普段使わない筋肉を使ったためか「少し疲れた―」と笑いながらお母さんと話をしていました。

はじめてのヨガにご参加の女性は、「シバヒロでのヨガは気持ちよく、久しぶりのヨガにピッタリだった」とのこと。また、アスリートヨガにご参加の女性は、「イベントヨガは緩いものが多いが、今回はやりがいがあるヨガでとても良かった」と話してくれました。レベル別にレッスンを行うことで、よりシバヒロでのヨガを満喫できたようです。

そして今回のヨガイベントは、リピーターの方がたくさん。10月5日に行われたシバヒロのヨガに参加し、今回はご友人を誘って参加してくださった方や、「芝生でのヨガにハマってしまった!次はいつ?」と声をかけてくださる方も。

さらに今回は、ソルティモードさんをお目当てにご参加の方も多数いらっしゃいました。
近所に住んでおりお店に何回も来店しているという女性の方や、「前から気になっていたがエスニック料理は当たりはずれがあるのでなかなか行けなかった。今回は良いきっかけだと思って参加した」という地元の主婦の方もいらっしゃいました。

シバヒロ発の賑わいを

今回の第4弾芝生ヨガでは、回数を重ねるごとにシバヒロでのヨガが徐々に定着してきている印象を受けました。さらに、ヨガと地元のお店を組み合わせてイベントを行うことで、シバヒロだけでなく、シバヒロの周辺にも賑わいを生み出す可能性を感じることができました。

市民の方のアイデアから生まれた「ヨガ」というコンテンツを使って、シバヒロ発の賑わいを、シバヒロの外に向かって広げていけたら素敵ですね。

ご参加いただいた皆さん、取材にご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。

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