REPORT
【レポート】野外映画上映「しあわせの隠れ場所」〜芝生ピクニック“ごろん”〜
2019.10.04
町田には、実は、映画館がないのです。
こんなに賑わいのある街で、信じがたいけれどそうなのです。
市民のみなさんから、アンケートなどを通して折に触れ「映画館がほしい!」という声が上がります。パソコンでも家庭のTVでも、映画は手軽に観ることができるご時世に、なぜ映画館がほしいと思うのでしょう?
それはもしかして、誰かと一緒に、一つの空間で大きなスクリーンを見つめ、同じ物語を共有したいからかもしれません。
町田シバヒロは、2014年に市役所移転後の空き地に誕生した5700㎡の芝生広場。この貴重な「街の余白」を町田の交流拠点にしたいと、さまざまな試みを行っています。
その活用アイデアの一つとして市民から発案されたのが「芝生でゴロゴロする」という使い方。そこに、映画へのニーズを組み合わせ、8月3日、夏の夜の野外映画上映会(芝生でごろんシネマvol.1)を開催しました。その様子をお届けします。
夕方の涼しい風が吹き始める頃
夕暮れになり、町田ヒバヒロに涼しい風が吹き始めた頃、野外上映会に少しずつ人が集まり始めました。
お子さんを連れたご家族、カップル、友達同士で、あるいは1人でゆったりと。みなさん、持ってきたおやつや飲み物を楽しみながら、上映を待っています。
キャンドルの灯りがともる中で「家族愛」を考える
この日の映画は「しあわせの隠れ場所」(脚本・監督/ジョン・リー・ハンコック、配給/ワーナー・ブラザーズ)。アメリカで実際にあった出来事を基にしたノンフィクション小説「ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟」(マイケル・ルイス作)を元に映画化された作品です。
今回のイベントのテーマは「家族愛」。この映画では、そのテーマを考えるにふさわしいストーリーが展開します。
物語は、スラム街に生まれた黒人青年マイケルと、富裕層の白人女性リー・アンとの出会いから始まります。
ある雨の夜、濡れながら夜道を歩いていたマイケルを、どうしても放って置けなかったリー・アンは自宅に連れ帰ります。マイケルの身の上を知ったリー・アンは、彼を家族に迎え入れ、学校に通わせたり、身だしなみを整えたりと、自分の子どもと変わらぬ接し方で世話を焼きます。次第に家族の一員として、みんなに打ち解けていくマイケル。そして、あるきっかけでアメリカンフットボールの素質を見出されたマイケルはアメフトの名門大学に入り、「チームメイトを家族のように守る」というリー・アンの一言からクォーターバックの才能を開花させ、世界的なスター選手になって行きます。
血も繋がらず、生まれ育った境遇も天と地ほども異なる彼らの姿を通して、「家族とは何か?」を考えさせられる作品です。
▼映画概要:「しあわせの隠れ場所」
http://urx3.nu/wbmp
参加者の方の中には、ウェブページから、お子さんと一緒に楽しめるイベントがないかと探して、このイベントに来てくださった町田在住のご家族もいらっしゃいました。
キャンドルの灯りがともる中、みなさんシートを敷いたり、リュックを枕に芝生に寝転んだり、思い思いの体勢でリラックスしながら、映画を楽しんでいました。
とても好評だった野外上映会
映画終了後に、参加した方に野外上映会の感想を伺うと、
「今までこうした野外映画の機会がなかなかなかったので、町田で開催されたのが嬉しい」
「季節の良い時には最高の上映会。これからも続けてほしい」
などの声が聞かれました。町田シバヒロと、寝転んで鑑賞できる野外上映会の相性は、やはりとても良さそうですね! このイベントをきっかけに、はじめて町田に来た、という方もいらっしゃいました。
野外上映会は、今後も作品を変えながら随時開催していく予定です。ぜひ、ご家族やお友達を誘って、みんなで観にいらしてください。
イベント申込参加者に聞く、町田の「好き」と「課題」本音アンケート
今後の町田のまちづくりに生かすべく、市民・外部含めた町田に対する声を集めています。今回のイベント参加者に伺った声はこちらです!
東急ハンズ、桜美林、自然と都会の真ん中 / 緑いっぱいな都会! / なんだかんだで東京 / 元気な郊外 / お買い物に便利 / 神社(原町田天満宮など) / いろいろなお店がある / 暮らしやすい / 仲見世通り / ラーメン / 昔住んでいたから / 街もあり、自然もあるところ / いろいろ便利だけど落ち着くところ / 栄えているところ / 小さいお店がいっぱいある / 自然災害が少ない / 何でも一通り無難に揃う / いろいろあって便利 / なんでもある / サイクリングロードがあるところ / 便利、子どもが多い / 芹ヶ谷公園 / 地元愛が強い / 雑多な感じ / 町田に来れば、何かしらやる事がある / なんでも揃ってるところ / ちょうどよい / 緑豊か / 食べ歩きができる / 地元なので! / ずっと町田で生まれ育ったので、町田のすべてが好きです! / 買いたいものが揃うところ / アクセスがよくなんでもある / 好きな飲食店、洋服屋さん、美容院がある / 大事な人が住んでる / お店が多い / 雑多だけど安心感がある / 子育てに優しい町 / こういう面白いイベントを企画するところ / 駅前栄えてる / サイクリングロードで川沿いに季節の移ろい、桜並木を楽しめる / 交通機関が便利 / シバヒロ、商店街、骨董市 / 地元で何でもとりあえず揃うところ / 美味しいご飯 / 平和 / 都会でもなく田舎でもなく / 明るい / 文化を形成できる規模の、多摩地域では貴重な繁華街 / 境川がある。いい喫茶店がある / 駅の周辺だけで、買い物から医療機関から食事など様々な用事を一気にできること / リス園や薬師池公園など自然もあるところ / イベントがたくさんある / 自然が多い / 幼児から学生、就労者、高齢者まで各層の人たちが共存する街 / 市民活動が盛んなところ / 都心過ぎない・田舎過ぎない / 都会と田舎の同居。町田駅周辺は映画館以外なら何でもあり、行けば楽しめる。少し奥地に行くと自然が残っている / 安いお店がたくさん / 都会じゃない雰囲気 / 多国籍 / 大きすぎず住みやすい町 / ごちゃごちゃしてる所 / 古着屋が多い / 娯楽が多い
住んだことがないからわからないけど誘惑が多い感じがします / 街コンのような感じで恋愛ではなくいろいろな年齢の人たちのコミュニケーションの場を設けて欲しい! / 中途半端なところ / 高齢者の介護に関する情報 / 駅周辺にお店が集中している / 駅周辺の治安 / きれいさ / 汚い / 広くてバラバラ / 温故知新 / 子ども関係のショップが少ない / 治安 / 映画館が町田駅前にない / 新しさ / 電車混雑 / 税金をもう少し安くしてほしい / 駅前の交通渋滞 / 子育て支援が整っていない / 駐輪場がない / 周りからのイメージ / 妙な乱開発 / ゴミが落ちていたりが多い / 学童が小学三年生まで / 市外へアプローチできるエンタメイベントが少ない。自己満足的なイベントは小規模で多数 / 行政と民間の連携 / 一見見えづらいローカリズム / 駅前に子ども用の施設が少ない! / 高齢者が多い / 駅前ばかりが栄えている / ゆったりできない / 広すぎて行くときに交通の便が悪い / バスの時間が読めない / 駅周辺に無料駐輪場がない / ポイ捨てが多い / 治安が良くないイメージ / 安心できる街づくり / 人口増加 / 駅同士が遠い / 障がい者に厳しいらしい / マナーの悪さ(ポイ捨て 落書き 等) / 子連れで行けるショッピングモールや、フードコートがあると助かる / 客引きが怖い / 若い子の町すぎるかな / デパートを復活させること / 区画整理、駅前はガチャガチャしてる / 街づくりのテーマの統一感 / 混んでる / 少し全体的にごちゃごちゃしてる / ピンク系はいらない / どんな人が集まる町なのか、何しに行く町かピンと来ない / 大学病院がない / 広々としたショッピングモールがない / 開発の停滞 / もうちょっと家賃が安くなってほしい / シバヒロをラーメンイベントなどに使うこと / 未来が見えない / 図書館の所蔵数の少なさ。日本屈指の古本屋がなくなったことの影響を「町田」単位で捉えるのではなく、より広く考えていかなければならない / イベントが少ない / 行政との協働、子どもの参画について市民と行政がヴィジョンを共有すること / 「これ」っていうものがない / 都心までのアクセス時間短縮 / 遊び場スポットが少ない / 他とは違う町であることを維持すること / 東京と郊外の良さアピール / 子どもも親も楽しめる場所がより増えると嬉しい / オシャレなアパレルのお店を増やしてほしい / 子育てには町の治安が悪い / どこにあるか実はよくわかっていません / 医療費を18歳まで無料に / 教育費が削られているところ / ニュースで見る町田市はいつも悪いニュースばかりなので、なんとも言えないです / 映画館、プールが欲しい / はなやかさ / 美化
キーワードからまずは町田の未来について、ぼんやりでもいいので考えて見ませんか?
” 町田の未来、共に想い、共に創る “