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人が集う、町田の自然農園 / Bamboo Village Farm 竹村庄平さん

2020.07.14

【お名前】Bamboo Village Farm
【ジャンル】農園
【ご担当者】竹村庄平さん
【所在地】下小山田町

地元町田で農業を

商業施設や飲食店が立ち並ぶ町田の中心市街地から車を走らせること約30分。
緑豊かな町田市小山田エリアに、7ヶ所の畑で年間約50品目の農作物を育てる「Bamboo Village Farm」があります。2014年9月に、町田市出身である竹村庄平さんが独立就農する形で始まり、今年で6年目を迎える農園です。

農薬を一切使わず、自然農で栽培した野菜を、グリーンマーケット町田店をはじめとする中心市街地のお店にも多数納品しています。

「町田でもできるよ」

海外志向が強く、27歳から29歳まではシンガポールで仕事をしていたという竹村さん。
29歳の時に脱サラし、何か社会貢献に繋がることをしたいと思い、足を踏み入れたのが農業の世界だったそうです。その後、高知と長野での研修を経て、地元である町田での就農を決めました。

なぜ、就農先に町田を選んだのか。竹村さんにその理由を伺いました。

竹村さん「長野と高知で研修してたんだけど、町田にしたかった理由の一つが、野菜を友達に出したい、畑を友達たちと一緒にとやりたいというのがあったから。

でも町田でできるって思ってなくて。最初は例えば相模原とかも見たし、瑞穂町とか八王子というように、この辺1時間圏内くらいを探してた。そしたらある時、町田で就農した人を見つけて。その人に聞いたら、町田でも(就農)できるよ、みたいな。町田できんの?ってなって、そこから農地バンクに登録して、町田を本命としてやって上手く独立することができたっていう形かな。」

1人の農園主とたくさんのボランティア

偶然の出会いをきっかけに町田に就農を決め、竹村さんが1人で始めたBamboo Village Farm。今年の秋から従業員を1人雇うそうですが、これまでは竹村さんとボランティアの方々だけで、7ヶ所の畑の手入れをしてきたそうです。

実際に畑を訪れると、野菜を囲んで談笑しながら作業をするボランティアの方々の姿が。

この日は合計5人のボランティアの方が、Bamboo Village Farmの畑で農作業を行っていました。

竹村さん「うちのボランティアは色んな人たちがいる。男も女もいるし、年齢もけっこうバラバラだし。職業もバラバラだし。」

その言葉通り、この日作業をしていたボランティアの方は、町田市、日野市、稲城市、神奈川県の座間市、そして千葉県から来ている方まで実に様々でした。ボランティア全体では、町田市内の方と、町田市外から来る方が半々くらいだそうです。

ボランティアを始めた時期も、頻度も、農業経験もみな様々ですが、数年来のお知り合いのように、和気あいあいとお話をしている姿がとても印象的でした。

「常に誰かしらいる」

Bamboo Village Farmの畑には、竹村さん以外に「常に誰かしらいる」そう。
1人2人の時もあれば、7人くらい揃う時もあり、家族連れがいると10人以上のボランティアさんが畑にいる時もあるそうです。

なぜ、Bamboo Village Farmには、こんなにたくさんの人が集まって来るのでしょうか。
その理由を伺うと、「わかんないんだよね、なんで来てるのかが」と笑って答えてくれた竹村さん。

竹村さんご自身がわからないというその答えは、ボランティアの方々のお話から垣間見ることができました。

千葉県からボランティアに来ている男性は、家庭菜園をやっており、プロの方に教わりたいという思いから、Bamboo Village Farmに通っているそうです。農作業を通して、季節の作物の作り方を学んでいます。「竹村さんはオープンで接しやすい。親切に教えてくれるので、畑に来やすい」と、片道2時間の距離を感じない通いやすさを話してくれました。

日野市から週に2、3日ほどボランティアに来ている男性は、スーパーに行ってもゲノム編集、遺伝子組み換えのものばかりで何も買えない状況から、農業に携わって人生を終えたいと思うようになったそう。しかし年齢を考慮し、自分のできる範囲で手伝いをしたいということで、Bamboo Village Farmに通っているそうです。近場で農業ができる場所があることを知り、会ったことのなかった竹村さんに連絡をしたら、2つ返事で受け入れてくれたそうで、「竹村さんはフットワークが軽くて懐が深い」とお話ししてくれました。

Bambooコミュニティ

稲城市から週に1回ほどボランティアに来ている女性は、
「手伝いに来ている人は畑作業したくて来てるし、野菜もマルシェで買って美味しかったのか、手伝いをして野菜も買っていく人がいる。病院で、患者さんがお金を払っているのに、お医者さんにありがとうって言うのと似たような感じ。めずらしい形だよねぇ。」

農業を学びたい人、農業に携わりたい人が、気軽に畑に足を運び、農作業をすることができる。その人たちの力を借りることで、農園主1人の畑で、年間50品目以上の農作物を育てることができる。

Bamboo Village Farmでは、携わる人々それぞれの思いがピタリとかみあって、歯車が綺麗に回っているように感じました。そこへ竹村さんのオープンで懐の深い人柄が追い風となり、町田の内からも外からもたくさんの人が集う、「Bambooコミュニティ」が作られているのではないでしょうか。

町田に望むのは「循環」

最後に、竹村さんに住み慣れた町田の印象と、これからの町田に期待することを伺いました。

竹村さん「ほどよくいいんだろうな。(畑に来た人に)私の地元に似てる、ここ東京なの?と言われることもあったりする。緑もなんだかんだあって良い所だよね。

今後に期待することとしては、世代交代してほしいかな。ちゃんと生まれ変わってほしいよね、やっぱり。生まれ変わらないと老いていくからさ。若い人たちだけじゃなく、新しい人たちも含めて、色んなことが出来たらいいなと思う。そこらへんは上手く、時代に合わせてちゃんと移り変わっていけたら良いなって。ある程度循環してくれれば、生き残っていけるのかな。そういう意味では、地理的条件として、東すぎず西すぎず、町田は良い位置にいるよね。」

古き良き文化が数多く根付いている町田。だからこそ、これまでの歴史を肥やしとして、新たな時代に向かって進んでいくことができれば、さらに魅力的な街になっていくのかもしれませんね。

取材にご協力いただいた竹村さん、Bamboo Village Farmの皆さん、ありがとうございました。

【農園情報】
Bamboo Village Farm(バンブー ビレッジ ファーム)
所在地:町田市下小山田町
TEL:080-3340-5988
URL:https://ameblo.jp/keke0323/  

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