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町田に学ぶ。発信する。町田がもっと好きになるラジオ/まちだ大學ラジオ放送局 カネダソーシさん

2020.11.17

【おなまえ】まちだ大學ラジオ放送局
【ジャンル】ラジオ放送局
【ご担当者】カネダソーシさん

「町田で活躍する人」が主役のラジオ

インターネットラジオを配信する「まちだ大學ラジオ放送局」をご存知でしょうか。町田をおもしろく編集しているゲストを迎えてトークを行う番組「町田の編集者」、町田でのロックフェス開催を目指してトークを行う音楽番組「マチノネ」など、町田を舞台に活躍する人々が主役のラジオ番組を多数配信しているインターネットラジオ局です。

番組はインターネットサイトのnoteにて配信されており(一部TwitterやYouTubeでの配信あり)、まちだ大學のページにアクセスすれば誰でも無料で番組を楽しむことができます。まちだ大學が配信するラジオはどれも、町田がもっと好きになる番組ばかり。そんなまちだ大學ラジオ放送局を運営するカネダソーシさんにお話を伺いました。

青春時代の思い出が詰まった町田でラジオ番組を

大学進学を機に町田で1人暮らしを始めたというカネダさん。お気に入りの服を探して洋服屋をはしごし、アルバイトを経験し、お酒の味を覚え、恩田川の河川敷で桜を見ながらジョギングをして。町田は青春時代の思い出がたくさん詰まった街だといいます。

カネダさんがまちだ大學をスタートしたのは、2018年6月。コミュニティFM「渋谷のラジオ」にボランティアとして携わっていた経験を活かして、町田の魅力を伝えるラジオをやってみようと思ったのがきっかけだそうです。

記念すべき最初の番組は、「next care ~ñea~」。町田にある認知症デイサービスの事業所DAYS BLG!の代表、前田隆行さんを中心に、介護中心社会を迎えるこれからの日本に必要な介護についてトークを行う番組です。

カネダさん「番組の作り方や構成が手探り状態のなかで、認知症介護で先進的な取り組みをしていて、お話もおもしろい前田さんの番組であれば、どういう風に作っても、前田さんの喋りを聞きたいって人が絶対に一定数いるので、それだけで価値があるなと思いました。なので最初は、前田さんの胸をかりて見切り発車でやらせていただいたという感じです。」

輪が広がって

「ラヂオ憂さ晴らし」収録の様子@純手打ちうどん町田タロー庵

番組が決まった後は、収録場所探し。「おしゃれなおもしろい場所で録ることで、喋っている人もテンションが上がるのではないか」というカネダさんのアイデアから、学生時代から馴染みのあるセレクトショップ「クラーケン」のなかにあるカフェ「ふくや珈琲店」にて、収録を行うことになりました。まちだ大學が広がっていくきっかけを作ったのは、快く収録場所を提供してくださったクラーケン代表の進士裕之さんだといいます。

カネダさん「進士さんは、個人商店を経営しながら、町田の酉の市のプロデュースをしているんです。町田の酉の市は、従来の酉の市をアップデートしたようなお祭りで、とにかく楽しい。美味しい飲食店が集まるのも、魅力的なミュージシャンが集まるのも、進士さんがプロデュースしているからこそ。そんな進士さんと、町田をどのように編集していくのかトークする番組をやりたいと思い、事あるごとにお声がけさせていただいていました。

一緒にラジオ『町田の編集者』を始めてからは、町田をおもしろく編集している方を進士さんに紹介してもらい、ゲストに来ていただくようになりました。毎回魅力的な方がゲストにいらっしゃるので、そこから話が盛り上がって、新しい番組ができたりしました。『ラヂオ憂さ晴らし』もその1つ。進士さんのおかげでどんどん輪が広がって行って、今の感じになったというところですね。」

町田でのロックフェス開催を目指して

「マチノネ」メインパーソナリティの3人

「next care ~ñea~」でスタートを切り、「町田の編集者」で輪を広げていったまちだ大學。現在は16人のパーソナリティと共に、幅広いジャンルの9つの番組を配信しています。

そのなかの1つが、トーク中心の音楽番組「マチノネ」。町田生まれ町田育ち、町田の老舗ライブハウス「The Play House」のマツムラタダトシさんと、学生時代を町田で過ごしたアコースティックバンドs o t t oの2人が、音楽を中心に町田のカルチャーについてトークを繰り広げる番組です。「マチノネ」が目指すのは、町田でのロックフェスティバル開催。町田と音楽を愛する人々がラジオを通して発信し続けることで、いつか町田でロックフェスティバルが実現するかもしれない。想像するだけでワクワクするコンセプトの番組ですね。

他にも、ベリーダンサー兼占い師のくりたなおこさんがパーソナリティを務める「FANTASIA」、潜水艦店主の守屋亜実さんがパーソナリティを務める「土曜の夜はみーちゃんライス」、純手打ちうどん町田タロー庵の店主・池原タロうどんさんとミュージシャンのナツキ・パペットさんが、タロー庵で開催されるライブ憂さ晴らしに出演するゲストを迎えてトークを行う「ラヂオ憂さ晴らし」、仲見世商店街にある書店Eureka の店主・近藤映斗さんがおススメの本を紹介する「ユリイカラジオ」、シンガーの相川ひとみさんがゲストと共にトークと音楽を届ける「ラジオとっておきの音楽祭in Machida」、『玉川つばめ通信』発行人の宇野津暢子さんがまちだ◯ごと大作戦に参加している方をゲストに迎える「ラジオ町田◯ごと大作戦」、webで人気のライターが脚本を書き下ろし、町田が舞台のラジオドラマ、コントを届ける「#machida_noise」と、魅力的な番組が多数配信されています。

町田に学ぶ。発信する。

パーソナリティのみなさん

カネダさんに、まちだ大學の活動で大切にしていること、そして今後の展望を伺いました。

カネダさん「まちだ大學という名前の由来でもあるんですが、一番大切にしているのは学びのところです。町田に学ぶ、発信するっていうテーマがあるので、町田を中心に活躍されている方に、パーソナリティとしてご自身の考えをトークしていただいているなかで、私含むスタッフや、リスナーの方が何か学びを得られるといいなという思いを一番大切にしています。

今後については、音声に限らず、動画など他の形でも発信していけたらと考えています。ラジオ放送局という名前ではあるんですが、音声に縛られているわけではないんです。インターネット配信なので、動画でも文章でも何でも発信はできる。とにかく魅力が一番伝わる方法で、TPOに合わせて、おもしろく発信していければ良いなと思っています。あとは、パーソナリティの方のお力を借りてやらせてもらっているので、みなさんに恩返ししていきたいという思いがあります。」

町田は「日本一贅沢なワンルーム」

最後に、カネダさんに10年以上暮らした町田の印象を伺いました。

カネダさん「町田のことを、私たちは『日本一贅沢なワンルーム』と呼んでいるんです。駅前には商業ビルが立ち並んでいて必要なものは全部揃いますし、だけど都心よりも人が少ないので混雑していない。ちょっと歩けば郊外に運動ができる公園があったり、小田急江ノ島線で30分くらいで海へ行けたり、都心へもそのくらいの時間で行くことができる。必要なものが全部手の届く範囲に揃っていて、しかもハイクオリティ。そういう意味で、日本一贅沢な、ワンルームみたいな街だなと思っています。

町田には魅力的な個人商店がすごく多くて、掘り下げていけば掘り下げていくほど色々見つかる宝さがしみたいな面もあるんです。町田って本当におもしろいところだなっていうのが伝わればと思って、まちだ大學をやっています。」

青春時代の思い出が詰まった特別な街、町田を愛するカネダさん。そんなカネダさんの周りには、同じように町田を愛する人々が集まり、その思いを発信しています。そしてその思いを受け取った誰かが、また町田を好きになる。そんな素敵な循環を生み出すラジオ番組の数々を、あなたもぜひ聴いてみてください。

【活動紹介】
まちだ大學ラジオ放送局(まちだだいがく らじおほうそうきょく)
URL:https://note.com/u_machida

 

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