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【レポート&動画】町田シバヒロ新プロジェクトキックオフ!(オンラインイベント)「やりたいことを見つけ、カタチにしていくには?」街なか音楽祭“結いのおと”に学ぶ

2020.07.29

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町田シバヒロ新プロジェクトキックオフ!(オンラインイベント)「やりたいことを見つけ、カタチにしていくには?」街なか音楽祭“結いのおと”に学ぶ

町田シバヒロ新プロジェクトキックオフ!(オンラインイベント)「やりたいことを見つけ、カタチにしていくには?」街なか音楽祭“結いのおと”に学ぶ▼詳細レポートはこちら◎イベントについて町田市役所本庁舎跡地に芝生広場として2014年5月にオープンした「町田シバヒロ」。2019年度から、町田市は町田シバヒロをもっと日常的に集える場所にするために、みんなでまちづくりを考えるワークショップや、ヨガ、古本市、野外映画などのさまざまなイベントを開催してきました。2020年度はいよいよ、みんなの「好き」や「やりたいこと」をシバヒロに持ち寄り、実現していくアクションを起こす段階です。そのための新プロジェクトのキックオフイベントを、6月26日夜にオンラインにて開催しました!ゲストに、茨城県結城市でまち中を会場に見立てた音楽イベント「結いのおと」を仲間と10年間に渡って開催し、まちの新たな魅力づくり・文化づくりを行ってきた結城商工会議所職員 野口純一さんをお迎えして「好きをカタチにする」ために大切なことを伺いながら、後半は参加者のみなさんとグループワークでこの新プロジェクトのコンセプトやネーミングを話し合いました。そのイベントの様子をレポートします。▼詳細レポートはこちら

YADOKARIさんの投稿 2020年7月28日火曜日

 

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町田市役所本庁舎跡地に芝生広場として2014年5月にオープンした「町田シバヒロ」。2019年度から、町田市は町田シバヒロをもっと日常的に集える場所にするために、みんなでまちづくりを考えるワークショップや、ヨガ、古本市、野外映画などのさまざまなイベントを開催してきました。

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2020年度はいよいよ、みんなの「好き」や「やりたいこと」をシバヒロに持ち寄り、実現していくアクションを起こす段階です。そのための新プロジェクトのキックオフイベントを、6月26日夜にオンラインにて開催しました!

ゲストに、茨城県結城市でまち中を会場に見立てた音楽イベント「結いのおと」を仲間と10年間に渡って開催し、まちの新たな魅力づくり・文化づくりを行ってきた結城商工会議所職員 野口純一さんをお迎えして「好きをカタチにする」ために大切なことを伺いながら、後半は参加者のみなさんとグループワークでこの新プロジェクトのコンセプトやネーミングを話し合いました。そのイベントの様子をレポートします。

自分の「好き」の見つけ方

野口純一さんは2007年から結城市の商工会議所職員としてまちづくりに関わり始め、2010年に結城市の仲間と「結いプロジェクト」を発足。アーティスト100組が集うマルシェ「結い市」や音楽フェス「結いのおと 」の事業を10年間続けてきた。

野口純一さんは茨城県古河市に生まれ、大学卒業後、いったんは東京で憧れのアパレル会社に就職するものの、現実の厳しさに直面し数年後に退社。結城市の商工会議所へ転職し、まちづくりに関わる中で、地元の仲間と立ち上げた「結いプロジェクト」に取り組むうちに、この仕事がライフワークになっていったそうです。

野口さん「『好き』は個性であり、十人十色。見つけるまでの道のりも人それぞれで、決まった型があるわけではないと思います。私はたまたま商工会議所という立場から自分の『好き』にたどり着き、結いプロジェクトを通じて、自分らしい仕事を実現しながら、地域にも貢献できる事業にすることができました」

野口さんも最初から「地域のために!」と気張っていたわけではなく、自分自身の素直な「好き」の気持ちが、公的な場と結びついたことで、自然と発展していったようですね。

ポイントは「ハズし」。自分の好きな「違うもの」を合わせてみる

野口さんが立ち上げた「結い市」や「結いのおと」の日はまちじゅうがイベント会場となり、たくさんの人々がまち歩きをしながらショップ巡りやライブ巡りを楽しむ。写真提供:結いプロジェクト

野口さんの勤める商工会議所は、地元の経営者の経営全般をサポートし、地域経済振興のためのさまざまな活動を行う団体です。どちらかというと公的な側面が強い仕事ですが、野口さんは最初に担当したまちづくり会社でイベントの企画・運営を任されたのを機に、まちづくりのための先駆的な実践チーム「結いプロジェクト」を立ち上げ、その活動の中に、昔から自分が好きだった音楽やファッションを掛け合わせていきました。

野口さん「わざと狙って自分の好きな『違うもの』を組み合わせることを、ファッション用語で『ハズし』と言うんですが、仕事に当てはめるなら、業務の中に自分のやりたいことや自分の『好き』を合わせていくこと。良い意味での公私混同ということでしょうか」

私たちも、今までは自分の中の小さな世界にあった「好きなこと」を、シバヒロに持って行ってみたらどうなるか、「自分の好き(個人)×シバヒロ(公共)」を考えてみるといいかもしれませんね。

自らチャレンジする人を増やす土壌づくり「結いプロジェクト」

「結いプロジェクト」のメンバーの皆さん。写真提供:結いプロジェクト

野口さんが2010年に地域の仲間と立ち上げた結いプロジェクトは、結城のまちに「自ら主体的にチャレンジする人」を増やしたいとの想いからスタートしました。

人口減少が進む中、先の読めない変化の激しい時代にこのまちが続いていくには、過去の歴史を守るだけではなく、多様なことにチャレンジし続ける必要があります。その担い手が育つためのまちの土壌づくりを目指し、先駆的なチャレンジチームとして誕生した結いプロジェクトは、ものづくりの祭典「結い市」、音楽フェス「結いのおと」を筆頭に、単発のイベントでの賑わいづくりではなく、地域の資源を活用し、まちの人を巻き込みながら、継続的な活動・事業を展開していきました。

事例1:約2万人が集まる、まちじゅうで行うマルシェ「結い市」

1年に1回、2日間に渡って開催される「結い市」では、結城市内の4つのエリア内にある建物を活用して、多様な作家たちがトライアルショップを開く。市外から多くの人が訪れ、まち全体が活気づく、結城市の一大イベントへ成長した。資料提供:野口純一さん

「結い市」は、結城のまちなかにある歴史ある建物を使って、ものづくりをしている人たちがお試し出店するイベントです。もともと結城市は、ユネスコ無形文化遺産にも認定された本場結城紬の産地として栄えたものづくりのまちであり、日光東照宮へ続く街道の宿場町として多くの人が行き交った交易・商業のまちでもあります。「絹の道」沿いに発展した町田と似ていますね。

そんな結城のまちなかには、古い問屋や染め物屋、酒蔵の建物など、昔の風情あるまち並みが残っています。ところがこうした建物はほぼ使われないままになっており、オーナーさんが有効に活用できているとは言えない状態でした。

こうした建物を、現代の作家さんたちのトライアルショップとして貸し出し、商売の腕試しをしてもらおうというのが「結い市」です。地域に眠る遊休不動産と、チャレンジしたいつくり手をつなぎ、お客さんにまちの中を歩いてもらうことでまち全体を活性化する2日間のこのマルシェは、2010年に第1回を開催し、それから毎年10年間継続。やがて結城市随一の観光イベントへと成長しました。
(*この結い市は、10年続けた所で次世代の育成も視野に入れ、今年から一旦休止することになりました。)

継続のポイントは、好き×仲間=資金

写真提供:結いプロジェクト

結い市がここまで続けられた理由は、熱い想いと仲間、そして資金調達の仕組みをつくることができたからだと野口さんは言います。資金は、クラウドファンディングや出店料などで集め、自走できる体制にしていきました。

野口さん「起点は“好き”から始まる、マルシェをやりたい!という『想いやアイデア』。そこに仲間という『実行力』が掛け合わさり、さらに『お金』を調達できるようになることで本当に続く活動になります。持続的な活動にしていくには、最初にお金をあげるからやって、という形ではなかなかうまく行きません」

「好き」から始めて「仲間」を集め、どのように「お金」を生み出し循環させていくか。ここが知恵と努力のポイントのようです。

事例2:全国から音楽好きの若者が集まる、まちなか音楽祭「結いのおと」

2014年から始まった、まちじゅうでミュージシャンたちのライブが繰り広げられる音楽フェス「結いのおと」。今年はコロナ禍の影響もあり開催は様子を見ながら検討中。資料提供:野口純一さん

結い市で資金調達をしながら活動を継続させる仕組みができたことで、結いプロジェクトは次なるチャレンジに進みました。それが、まちじゅうをステージにした音楽フェス「結いのおと」です。

野口さんが昔から好きだった音楽の知識や経験、人脈を生かし、フジロックフェスティバルなどにも出演しているような有名なプロ・ミュージシャンも含め、毎回30組近くのアーティストを自らブッキングして開催しています。
(*今年は新型コロナウィルスの懸念があるため開催を検討中)

お寺の本堂や神社の神楽殿、酒蔵、結城紬の問屋などまちの特徴的な建物を会場に、出演者のステージ衣装は結城紬、ライブを観にくるお客さんも着物を着て楽しめるプランなども用意され、地域資源をフルに生かした仕立てになっています。

遠くからもたくさんの音楽ファンやファッション好きが集まるこのイベントでは、一度来ていただいたお客さんには結城市を好きになってもらい、また来てほしいという思いで、まちの住民も商店街の人も一丸となっておもてなしを徹底しています。

まちに「好き」を持ち込んだら、まちが変わってきた

「結いのおと」では結城市内の特徴ある建物をステージに、出演者たちは結城紬の衣装を身にまとい音楽を響かせる。写真提供:結いプロジェクト

結いプロジェクトのこうした活動を見て、まちなかに古民家を持つオーナーさんが、都内でパン屋をしている娘さんを地元に呼び寄せ開業させたという動きも出てきているそうです。このように、不動産活用に対するオーナーさんの意識が変わり始めると、まちづくりはさらに大きく進化していくことでしょう。

また、結いのおとには野口さんに縁のある大手アパレルメーカーも協賛してくれるようになりました。こうした資金や運営面でのより力強いサポートが得られるようになると、活動がさらに持続・発展していきそうですね。

野口さん「『結いのおと』は、自分の『好き』が詰まった特別なプロジェクト。農業でたとえると、地方の中心市街地という、なかなか新陳代謝ができないカチカチに荒れた畑を、地域を巻き込みながらソフト事業(イベントなど)やハード事業(建物活用など)を持続的に実施することで、種をまき、芽出しをしていると思っています。結城に自分の『好き』を持ち込んだことで、想像以上にいろんな光景が実現しました」

自分の「好き」が、誰かの「好き」に変わる

写真提供:結いプロジェクト

お話の最後に、野口さんが自分の「好き」をカタチにしていくために大切なことを示唆してくださいました。

野口さん「『好き』は個性であり『原点』です。結城で自分の『好き』を認めてもらうことで、自分の存在意義を見出すことができました。『好き』をどうやって探すかは人それぞれですが、原点というのは何かあったときに立ち戻れる場所のこと。お金は立ち戻る場所にはならないと思います。何かに熱狂的になれる自分を見つけて進んでいけば、それはいつかカタチになるんだと思います」

誰かに頼まれたわけでもないのに、自分がついやってしまうこと。気がつくといつも時間を忘れてやっていること。子どもの頃から好きだったこと。自分にはなんてことないのに、人から思いのほか褒められること。損得抜きに夢中になれるあなたの「好き」は、実は自分の人生と共に、他の誰かや、町田のまちを楽しく豊かにする可能性の種かもしれません。

そんなあなたの「好き」を思いついたら、今年はそれをシバヒロへ持っていってみませんか? きっとそこから想像以上の仲間や、ワクワクする出来事が広がるのではないでしょうか。

第2部 シバヒロ新プロジェクト名のアイデア出しワークショップ

ふせん

オンラインイベントの後半は、町田シバヒロを日常的に楽しく使っていくための活動を起こす新プロジェクトの名前を決めるべく、参加者のみなさんがオンライン上で5つのチームに分かれて、アイデア出しを行いました。

ワークショップでみなさんが考えたのは次の3つ。

① シバヒロでやりたいこと

② 将来のシバヒロのイメージ

③ プロジェクトに名前をつけるなら?

そのアイデア・ご意見をご紹介します。

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【グループ1】

① シバヒロでやりたいこと

季節ものの祭り・行事/大きく染めワークショップ/童心に帰る瞬間/芝生に大きな紙で落書き/水風船大会/街なかを使ったハロウィン行事/子どもたちの好きを持ち寄る/発想の転換

② 将来のシバヒロのイメージ

楽しい/ワクワク/笑顔/自由/カラフル/賑わい/声がたくさん/思い思いの過ごし方

③ プロジェクトに名前をつけるなら? (★印:グループのイチオシ)

★芝生をカラフルに~大人も子どもも~/子供たちの笑顔を創るプロジェクト/童心がにじみ出る/笑顔の季節

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【グループ2】

① シバヒロでやりたいこと

キャンプファイヤー/テントサウナ/お泊り/巨大トランプ/子どもと共に/野外劇/野外プロレス/マルシェ

② 将来のシバヒロのイメージ

ごちゃごちゃ/カオス/興奮している/声高く/おしゃべり/みんな主役/生き物全般

③ プロジェクトに名前をつけるなら? (★印:グループのイチオシ)

ピクニック/★僕たちの広場/お祭り広場/まちなかキャンプ/みんなが主役/オープンド/★五輪音頭/盆踊り/緑

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【グループ3】

① シバヒロでやりたいこと

流しそうめん/映画/ドライブインシネマ/本のイベント/芝生に寝転んで読書/ハンドメイドマルシェ/布博/ダンス/太極拳/音楽と踊り/流星群観察

② 将来のシバヒロのイメージ

楽しい/健康的/発散/仲間ができる/友達ができる/幅広い年代/いろんな属性/リラックス

③ プロジェクトに名前をつけるなら? (★印:グループのイチオシ)

★渦巻の目プロジェクト/空と繋がる/巻き込み、巻き込まれ/横長の町田を丸くする/好きを発見/ワクワク/誰でも笑顔/楽しく健康プロジェクト

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【グループ4】

① シバヒロでやりたいこと

天体観測/古本交換/子どもが紹介する読書会/子どもインタビュー/天体観測+夕焼けビール/多世代交流音楽イベント/ペットボトルロケット/映画の前後に様々な楽しみがある/縁日/新しい星座づくり/スタンプラリー/名札

② 将来のシバヒロのイメージ

多世代/夜も楽しい/きっかけの場所/共同作業/ブレンド/開放的/深呼吸/リラックス

③ プロジェクトに名前をつけるなら? (★印:グループのイチオシ)

★Ride ON シバヒロ/好きに乗っかる/好きな自分に変身/好きをシェア/つながる芝生

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【グループ5】

① シバヒロでやりたいこと

子どもたちが企画したマーケット/音楽のイベント/盆踊り/気球/段ボール巨大迷路/好きな物の組み合わせ/飛ばす/熱気球/段ボールでマリオのコース/犬・ペット/ドライブインシアター/映画セットの展示

② 将来のシバヒロのイメージ

この日はいいよ/地元の人と新しい人が入り混じる/カオス/大人子ども関係なく/オープン/つながり出会いになる

③ プロジェクトに名前をつけるなら? (★印:グループのイチオシ)

★町開き/ウェルカム/誰が来てもOK

新プロジェクト名決定!「Ride ON シバヒロ」

これからシバヒロでやりたいことやプロジェクトの名称に関して、みなさん活発に意見を出してくださいました。この中から、イベント後に主催者の町田市職員や関係スタッフで検討した結果、町田シバヒロの新プロジェクト名は、

「Ride ON シバヒロ」

に決定しました!

野口さんのお話にもあったように、誰かの「好き」に他のみんなが乗っかって、1人の「好き」がみんなの「好き」になっていく…シバヒロでそんなうれしい出来事がたくさん起こるといいなという願いを込めています。

今後はこの「Ride ON シバヒロ」のチャレンジとして、市民のみなさんの「好き」や「やりたいこと」をシバヒロで本当に実現していくためのイベント(オンライン・オフライン両方、時勢を鑑みながら)を開催していきます。あなたの「好き」をカタチにするためのはじめの1歩を、一緒に踏み出していきましょう!

◎今回のスペシャルゲスト

野口 純一氏
結いプロジェクト

1979年茨城県古河市生まれ。2007年、アパレル企業から結城商工会議所へ転職、小規模事業者の経営全般や創業などのサポート業務を行っている。その他に商業者外郭団体や3セク街づくり会社の事務局などを担当。2010年、結いプロジェクトを立ち上げ同年「結い市」、2014年「結いのおと」をスタート。2017年、Coworking&Cafe「yuinowa」オープン。結城市を舞台にたくさんの人やモノの縁を結ぶ活動をしている。

◎「Ride ON シバヒロ」 について

「Ride ON = 乗っかる」 町田市役所本庁舎跡地につくられた、芝生しかない期間限定の遊び場「町田シバヒロ」。 2020年、この場所で新しいプロジェクトが始動します!キックオフイベントを通じてみんなで決めたプロジェクトの名前は、「RideONシバヒロ」。この名前には、お互いの“好きな事”や“アイデア”に乗っかりあって、ここでしか起きない“何か”を作っていこう!という想いが込められています。初めての事や慣れない事でも、とりあえず一度乗っかって、誰かの好きを自分の好きに変えてみよう!その先にはきっとシバヒロならではの感動が待っているはず。始めて来る方でも勿論大歓迎!「RideONシバヒロ」に乗っかって何かを始めてみませんか?

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