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【レポート】RIDE ON シバヒロ 動かせるベンチづくりワークショップ 〜シバヒロに自分たちが使うベンチを作ろう!〜

2021.11.19

2020年にスタートしたRIDE ON シバヒロ。シバヒロの5,700㎡という芝生の空間を活用して、市民のみなさんがやりたいことを形にしていくプロジェクトです。

「お互いの“好きなこと”や“アイディア”に乗っかり合うことで、シバヒロでしか起きない“何か”を作っていこう!」というのが由来です。

動かせるベンチを作ろう!

秋らしい青空に恵まれた9月20日(月・祝)。RIDE ON アクション企画「動かせるベンチづくりワークショップ~シバヒロに自分たちが使うベンチを作ろう!~」が開催されました。

広々とした芝生が気持ちいい町田シバヒロ。さまざまなシーンで使いやすい芝生広場ですが、ひとつ悩みが。それが日陰の少なさです。

そんな悩みを解決するべく、屋根つき&キャスターつきのベンチをみんなでつくってみることに!

発起人は八塚裕太郎さん。本町田のコミュニティ賃貸住宅『まちのもり本町田』在住で、管理会社と一緒に住人のためのDIY工房MachidaGarage31をオープン。用途に合ったサイズで自分が使いたい家具を作るDIYをサポートしています。

そんな八塚さんのレクチャーのもと行われたイベントの模様をレポートします!

制作スタート! のその前に

13時からスタートしたイベント。

受付で検温とアルコール消毒を済ませ、全員が揃ったところでまずは自己紹介から。

参加者の皆さんは町田の各地から大集合! 参加のきっかけもDIYに興味があったから、シバヒロ自体が気になっていたら、などさまざまでした。初めまして同士の人も多く、ここからどんな交流が生まれるのかもワクワクです。

まだそれぞれ緊張の面持ちですが、自己紹介のあとは準備運動がてら、みんなでラジオ体操を実施しました。 

青空の下でやるラジオ体操は想像以上に気持ちが良いもの。周りで遊んでいた小学生たちもつられて一緒にやる場面もみられました。体をほぐしたところでいよいよワークショップスタートです!

初めてのDIYにドキドキ!

今回使用するのは杉材です。使う資材はすでにカットされており、あとは組み立てるだけ……ですが、DIYの経験が少ない方がほとんどということもあり、まずはこの日の相棒となってくれるインパクトドライバーの使い方の練習のため「箱」を作ってみます。

4人ずつ2グループに分かれて作業を行います。

お手本を見せる八塚さんの手元を見つめる参加者のみなさん。

組み立ての手順としては、

・ビスを打つ場所を決める。

・ダボ穴(ビスの頭を隠すためのもの)を開ける。

・ボンドを入れて、下穴を開けてビスを打つ。

・ボンドを入れてダボを埋める。

という流れになります。この日、みんなでやるのはビス打ちとダボ埋めです。

お父さんの手を借りつつドライバーを握る子どもの表情は真剣そのもの。周りもつい、固唾をのんで見守ってしまいます。

不慣れな作業に大人たちも最初はこわごわ。それでも練習ですが、箱が出来上がると、思わずどちらのグループからも拍手が沸き起こります。

しかし、本番はここから!

八塚さんがカットしてくださっていた木材をどんどん組み立てていきます!

スタッフの皆さんに教わりつつ、土台から順に組み立てていきます。

ここから本当にベンチができあがるの? と不安もよぎりますが……

天板や座板、ドリンクホルダーがとりつけられると一気にベンチっぽさが増してきます。

また、みなさんもドライバーの使い方や段取りに慣れてきたこともあり、作業スピードもアップ! 何より、グループごとのコミュニケーションも増えていくことで、チームワークも良くなっていきます。

「こっち、ボンドつけました?」「ダボ入れていきますね!」と声を掛け合いながら作業は進んでいきます。

お子さんと一緒に参加された『町田おとうさんネットワーク』の方にお話を聞くと……。

「DIYは嫌いじゃないので、子どもとはスマートボールを作ったんですけど、親子だけでやるとつい僕がガミガミ言っちゃうんですよね。大勢でこうやってやるほうがいいのかも。大きなものを自分たちで作るとなると大変ですけど、材料がカットされている状態のほうがみんなでやるにはちょうどいいですよね。それにシバヒロだから、飽きたら子どもは別で遊べるかな、と」とのこと。少し作業に飽きても、シバヒロで別の遊びができるというのも嬉しいところです。

側板や背板がついてくると、子どもたちのテンションもアップ! 座ってみたくなる気持ち、わかりますよね。

お父さんと一緒に一生懸命お手伝いをしていたご兄弟は今回が初めてのシバヒロ! 家族4人でワークショップに参加してくれました。

「シバヒロ楽しいですね。来ている人がそれぞれ思い思いに活動しているのもいいですし」とお父さん。

「最初は見学しているぐらいのつもりだったんですけど、がっつり参加しちゃいました。子どももできる範囲で参加できてよかったです」

これまで、ずっとシバヒロでのイベントは気になっていたものの、なかなかきっかけがつかめなかったのだそう。今後はぜひともたくさんシバヒロにも訪れていただきたいですね。

屋根がつけば、完成まであと少し!

完成形が見えてくると、子どもだけではなく、大人たちのテンションも上がってきます。それぞれの手つきもすっかり慣れたものに!

そして、スタートから3時間。無事に2台の小屋ベンチが完成です。

最後は参加者全員で記念撮影を。

みんなで協力して作り上げたベンチ。

自然と笑顔がこぼれます。

発起人の八塚さんに、今回のワークショップの感想を伺いました。

「作ってる過程の状態を見たお子さんから『本棚みたい』って声がありましたけど、実際に作ってみると『あ、本棚ぐらいなら作れるんだ』というのがわかる。完成品を見るだけだと『作れるのかな?』ってひるんじゃいますけど。その手ごたえがある感じもおもしろいですよね。

こういう場で、みんなで一緒にDIYをしていると、初対面でも自然に交流できるのがいいですよね。ベンチについても、どんなふうに使おうか、と話しているうちにアイディアも広がっていきます。

今後作ってみたいものは……使っている様子を見て、次に作るなら何がいいかな、ってみんなで考えるのもいいですね」

あなたもシバヒロにRIDE ON!

参加してくださった女性の方からは「コロナの中で、みんなで何かやるのは難しい中で、外で少人数でできたのがまず楽しかったです。それに、みんなで使う広場に自分が関わったものを置けるのが嬉しいです。もともとシバヒロ素敵だな、と思っていたんですけど、さらに愛着が湧きました」という感想も。

多くの人から「楽しい!」という言葉が聞けた今回のワークショップイベント。新しいモノづくりに触れて新たな発見があったという人や、自分も何か作ってみたい! というきっかけになったという人もいるはず。

何より、自分たちの手でさらにシバヒロを素敵な場所にできた!と感じることは唯一無二の体験です。

シバヒロを作っていくのはここを訪れる人たちなのだ、ということが感じられる機会でした。

ご参加いただいたみなさん、取材にご協力いただいたみなさん、ありがとうございました!

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