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【アフターレポート】\町田×本の楽しい遊びが大集合!/ MACHIDA BOOK PICNIC 〜古本市、紙芝居、アート凧揚げ、きんじょの本棚®、芝生広場で読書の秋!〜

2023.12.22

町田駅から徒歩5分のところにある約5700㎡の芝生の広場「町田シバヒロ」。広大な敷地を活かしたさまざまなイベントが開催され、まちに賑わいをもたらしています。

文化の日である11月3日(金・祝)に、本をきっかけに自分の興味のある世界や物語、そして人との繋がりが広がるようなイベント「MACHIDA BOOK PICNIC」を開催しました。11月初旬でありながら、暑さを感じるような快晴のもと、本にまつわるさまざまな企画を開催した当日の様子をお伝えします。

町田一箱古本市Vol.8

一箱古本市とは、段ボールや木箱、トランクなど「みかん箱サイズの一箱」に詰めた古本を販売する、フリーマーケット型の古本市です。町田一箱古本市の出店者は一般からの公募制で、古本市への参加が初めてという方も気軽に挑戦できるイベントになっています。2019年11月の第1回以降、開催を重ね、秋のシバヒロにすっかりお馴染みのイベントとなりました。

イベントのはじまりは、一箱古本市の店主さんや、 MACHIDA BOOK PICNIC の企画に参加する皆さんが輪になって、簡単な自己紹介を行いました。古本市に初出店だという「どうぶつ屋」の店主さんが、「来た時よりも帰る時のほうが本が多くならないように気を付けます」と挨拶すると、他店の店主さんから共感の声があがる場面もありました。

どうぶつ屋

冒頭の挨拶で店主さんたちの共感を集めていた「どうぶつや」。幅広いジャンルの本を読むという店主さんですが、この日はどうぶつにまつわる本をセレクト。本にあわせて被ってきたというアニマル柄の帽子がとてもお似合いでした。

店主さん「老後はちいさな古本屋をやりたいと考えていたところに、町田一箱古本市の情報を見て、練習ができそうな環境だと感じて思い切って申し込みました。10冊から出店できるというハードルの低さも、とてもありがたかったです。

本が好きでどんどんたまってしまうので、手放さないといけなくなるのですが、安く買い叩かれてしまうのはとても寂しいので、こういった場で本好きの人におすすめして引き取ってもらうのが嬉しいです。個性的でいろいろなお店があり、他の店主さんとお話できるのは、古本市の良さだなと思います。」

落ち着きのない古本屋

今回最年少の「てんちょうさん」がいたのが、「落ち着きのない古本屋」。「ためしよみOK」と書かれたキュートな値札がついた本が店頭に並んでいました。

お母さん「お店やさんをしてみたかったようで、娘に古本市の話をしたら、『出たい!』と自ら志願したので、思い切って出店することにしました。『読まない本はある?』と聞き、年齢的に卒業した本や、彼女の美学に合わなかった本を、娘が自分で選びました。値段も母の意見は反映されず、娘が決めています(笑)。

シバヒロに来たのは初めてですが、町田というまちの空気感がある、とても良い場所だなと思います。シバヒロには”肩の力を抜く”ということを知ってる方がたくさんいらっしゃるように感じました。私は日々焦ってしまうことが多いのですが、今日ここに来て、こういう空気で良いんだなぁと思うことができました。」

くくる文庫

ひときわ目を引く色とりどりの古本が並んでいたのは、「くくる文庫」のブース。手製本と紙小物の製作、販売を行っているチーム「くくる」から、この日は3人の店主さんがブースを開いていました。

古くなり、表紙がくたびれてしまった本に、製本の技術を活かして彩り豊かな新たなカバーをつけて、新しい命を吹き込んでいます。

店主さん「カルチャーセンターで一緒に製本を習っていたメンバーで、いろいろなところのマルシェやアートクラフト市に出店しています。私は昔図書館でアルバイトをしていた時に、ボロボロになってしまった本をきちんと修繕したいなという気持ちがあり、カルチャーセンターの製本教室を見つけました。教室に行って、『本を直したいんです』と伝えると、先生から『作ることができるから、直すことができるんですよ』と言われて。なるほどと思って、製本を習い始めました。」

他にも、万年筆が好きで、万年筆で書いてもにじまないノートがなかなかないから自分で作ろう!と教室に通い始めたりと、メンバーによって様々な理由で製本を勉強しているそうです。

Ido畑しるし書店

古本市初出店ながらも、大の本好きであるという「Ido畑しるし書店」の店主さん。Facebookで出展者募集の情報を見て、「やってみたい!」と勢いで参加を決意したんだとか。本との面白い付き合い方をお話してくれました。

店主さん「本が好きで一度にたくさん買うので、どんどん溜まっていってしまうんです。本を手放すときはメルカリやブックオフなどで売ることが多いのですが、対面で売るのはどんな感じなのだろうという好奇心で、この古本市に参加してみました。

『大切なものを手放したときに自分は何を感じるのか』に興味があり、今回はあえて自分でも思い入れがある本を持ってきました。僕は普段から『本は手放してみないとわからない』と思っているところがあって、これだけは手元に置いておきたい!と思う本も、思い切って捨ててみると、思い出すことはなかったりする。一方でふと思い出して、もう一度手元に欲しくて買いなおす本もあります。その時その時の自分に必要な本が手元にある。本とはそういう付き合い方をしています。」

きんじょの本棚® POPUP!町田シバヒロ店

町田で本といえば、「きんじょの本棚」。町田を中心に全国にたくさんの店主さんが本棚を持っており、どこで借りてどこで返してもいい「まちの本棚」です。この日は特別に、主催のきんじょうみゆきさんが町田シバヒロ店を臨時オープン!きんじょの本棚の店主さんが集合し、本の交換ができるブースを開いていました。

きんじょうさん「今回はきんじょの本棚としてブースを出展させてもらったので、いろいろなところで本棚を持っている「きんじょの本棚」の店主さんたちが遊びにきてくれたのがとても楽しかったです。最近はきんじょの本棚をいろいろなところで取り上げていただくことも多いのですが、たくさんの人が興味を持ってくれていることを、肌で感じられて嬉しかったです。」

鶴川団地から出張!紙芝居読み聞かせ

 

古本市と並行して楽しい企画も盛りだくさん!町田市・鶴川団地のコミュニティビルダーである”石橋さん”と”鈴木さん”が、シバヒロに出張して紙芝居の読み聞かせを行いました。紙芝居は13時、14時、15時の計3回行われ、スタート時間が近づくと子どもたちが続々とテントに集まります。身体を動かすお話では、「みなさん一緒にど~うぞ」という鈴木さんの掛け声を合図に、石橋さんの動きをマネしながら、みんなで楽しく身体を動かしました。

石橋さんと鈴木さんは店主さんとして古本市にも出店!出品していた絵本のなかからいくつか選んで読み聞かせを行ったところ、あっという間に売れてしまったそうです。

石橋さん「紙芝居のときに、『鶴川団地から来ました』と言ったら、『私も鶴川から来た!』、『鶴川団地知ってる!』とリアクションしてくれた子もいて、町田っ子だなぁと思いました。シバヒロには何度も来たことがありますが、本好きな人が集まっていて、どのタイミングから参加してもゆったり楽しめるイベントの雰囲気がすごく良いなと思いました。出店側同士でお互いのお店を訪問したり、お客さんとお互いに知っている本の話で盛り上がったり、そういった交流も楽しかったです。」

鈴木さん「古本市への出店は初めてだったので、ブースづくりや価格決めなど探り探り準備していました。実際にお客さんが本を手に取って、価値を持って受け取ってくれることが体験できておもしろかったです。シバヒロで紙芝居をしたのは初めてでしたが、芝生は自由度が高く、身体を動かしやすい場の雰囲気があるなと感じました。子どもたちはすごく元気に自由に体を動かしてくれて、芝生ならではの盛り上がり方を感じました。」

アートの凧揚げ

ーアートを凧にして空へ飛ばしてみようー

 

終始たくさんの子どもたちで賑わっていたのが、「アートの凧揚げ」のブースです。本には欠かせない装丁やグラフィックに関わる”絵”を題材としたワークショップが行われました。

子どもたちは、境川の雑草を描くアーティスト・冨田真歩さんの絵が書かれた紙を使って、手作りの凧を作成!冨田さんの作品にインスピレーションを受けたのか、作品の裏面に自ら絵を描く子どもたちも。表は冨田さんの絵、裏は自分で描いた絵という世界に一つしかないオリジナルの凧が、シバヒロの空を舞っていました。

この日は、町田で55人のアーティストを紹介するプロジェクト「ART55町田」の世羅田京子さんが、息子さんと共にワークショップを運営してくださいました。

世羅田さん「最初から最後まで、ものすごく盛り上がってとても嬉しかったです。用意していた紙が途中でなくなってしまったのは嬉しい誤算でした。アーティストさんの絵と子どもたちの絵が、面白いコラボレーションになったなと思います。過去にもシバヒロでワークショップを開催したことがありますが、今回は作った凧をその場で揚げるという、シバヒロの良さを活かした企画ができて良かったです。」

「乗りこなせ、シバヒロ!」

 

もう一つの企画が、「乗りこなせ、シバヒロ!」。シバヒロの自分なりの過ごし方を、他の参加者と披露し合う企画です。ワークショップで作った凧を持って駆け回ったり、友達とボール遊びをしたり、裸足になって大地を感じるアーシングをしたり、皆さん思い思いの過ごし方で、秋のシバヒロを満喫していました。

ユニークな過ごし方をしていたのが、きんじょの本棚のきんじょうさん。コミュニケーションの1つのツールになればと、「Free Hags」の札をつけてシバヒロを訪れた人たちとハグを交わしていました。

この日はシバヒロで「町田シバヒロマルシェ」が同時開催されており、シバヒロに賑やかでゆったりとした時間が流れていました。

「新しい場所」で行われる「新しいイベント」だった町田一箱古本市。楽しんで参加してくださる店主さん、企画を行ってくれる地域プレイヤーさん、足を運んでくれる皆さんのおかげで、たくさんの人に愛される「おなじみ」のイベントに成長することができました。

「秋のシバヒロといえば、一箱古本市」。町田で生まれ育った子どもたちが大人になったとき、そんな風に答えてくれる未来が来るよう、来年も再来年もこのイベントが続いていってほしいと感じる一日でした。

 

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