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【レポート】「朝ヨガ」×「発酵」×「芝生」 もっと心と身体をリフレッシュ!〜芝生ピクニック“ごろん”〜

2019.09.06

「町田シバヒロ」は、移転した旧市役所跡地に2014 年にオープンした5700㎡もの広大な「芝生の広場」。競技用芝を敷いたこの場所を、町田市はスポーツの練習場や子ども達の遊び場としての利用のみならず、市民が日常的にいろいろな目的・場面で訪れる、地域の交流の場に育てて行こうとしています。

その取り組みの一環として、5月にこの場所で開かれたのが「町田を面白がる会 −町田シバヒロの新しい使い方編−」。オモシロガリスト唐品知浩さんをお迎えし、市役所の職員と市民が一緒に町田シバヒロの活用アイデアを考えました。

>> 「町田を面白がる会−町田シバヒロの新しい使い方編−」レポートはこちら

市民のアイデアから生まれた今回のイベント

その中で、皆から出てきたアイデアの一つが「芝生でゴロゴロする」でした。そんなことが活用と言えるのか?という考えもあるかもしれませんが、広々とした芝生の上で青空を眺めながらゴロゴロできるなんて、市民にとっては最高に気持ちのいい利用法です。

既存の考えや常識的な枠を外して、皆が楽しめることを試していこうということで、今回「芝生ピクニック“ごろん”」をテーマに、午前中〜夜まで、時間帯別に、ヨガ・古本市・野外映画の3つのイベントを開催することになりました。

町田シバヒロで屋外ヨガをしよう!

去る8/3、午前中10:00〜12:00に芝生の上で楽しむヨガが行われ、夏雲が光るの晴れた空の下、町田市内や近隣の街からもヨガ好きが集まりました。

この日の先生は、木村信公(きむらのぶゆき)さん。木村さんはヨガのインストラクターでありながら、飲食業界の経験も豊富な「発酵料理人」でもあります。

もともとご自身のアトピー治療のために、マクロビオティックという料理法を実践し、ヴィーガンの食生活を続けること10年。その中で、グルテンフリーの食事や発酵食を、誰もが日常生活に取り入れやすい形で提案する活動をしています。

この日はそんな木村さんから「ヨガ」×「発酵」という新鮮なヨガを、町田シバヒロの芝生の上で、皆で体験しました。

芝生にごろん、自分の体を触ってみる

まずは自分の体を触って感じるところからスタート。

腸内環境を整えることと、アレルギーや健康との関連性が話題となっていますが、自分の腸の位置を触って知ることで、腸内環境について、よりリアリティを持って感じることができそうですね。

自分の腸の位置を確かめたところで、木村先生が用意してくれた「発酵ドリンク」を飲みます。ヨーグルトの乳酸菌をベースに梅のエキスを加えて発酵させた飲料で、見た目は甘酒のよう。

自分の体や感覚に意識を向ける

皆さん、初めて体験するドリンクを少しずつ口に入れていきます。

木村先生「一気に飲まないで、先ほど触ったご自分の腸をもう一度意識しながら、少しずつ飲んでください。発酵ドリンクが腸に届いているのを感じながら」

甘酸っぱいドリンクが、お腹の中にジワ〜ッと浸み渡っていくようです。急いで飲み物や食べ物を摂取しがちですが、自分の口に入れたものが少しずつ体の中を通って、五臓六腑に行き渡って行く様子を感じながら摂ることで、感覚が変わっていくのが分かります。

「Yoga」の語源は、サンスクリット語の「ユジュ」=牛や馬と車をつなぐ軛(くびき)と言われ、「体、心、魂を宇宙に結びつける」ことを指すそうです。現代社会の中では思考や情報に支配されることが多く、自分自身の体や感覚が置き去りにされてしまう場合があります。ヨガとはポーズを取ることではなく、自分の体に改めて触ったり、体が感じる感覚を意識して味わったりすることで、途切れていた自分自身とのつながりを回復する機会のことなのかもしれません。

そういう意味では、木村先生のヨガは、腸を触って発酵ドリンクを飲むところから、すでに始まっているんですね。

ポーズを取るより大事なことは?

さて、皆の緊張もだいぶほぐれた所で、いよいよ体を動かしていきます。この日が人生初めてのヨガ体験、という参加者もいる中で、木村先生からヨガをする際のポイントが伝授されました。

木村さん「骨盤の中に、ちょうどラーメンどんぶりのような器があると意識してみてください。そのどんぶりに入っている水が、傾いてこぼれてしまわないようにするんです。そこに注目するだけで、自動的に体は変わってきます。自分の体を信じて。

逆にポーズを取ろうとすると、体は固くなります。ポーズは答え合わせにすぎません」

なるほど、ヨガというとついついポーズを決めることに意識が行きがちですが、お腹・骨盤にあるラーメンどんぶりの水をこぼさないように、と意識することで体の中心が定まり、姿勢が自然と整って、結果的に体の自由度も上がるというわけですね。

先生のリードに合わせて、皆で体を伸ばしていきます。腰の位置が決まって、姿勢が整ったことで、いつもよりも手が高く上がる感覚があります。

そのまま、初心者にもできるいくつかのポーズや太陽礼拝の一連の動きを皆でゆっくりと体感しました。

ペアになってブラインドウォークを体験

第2部では、2人1組になって、1人が目を閉じた状態で、もう1人がリードしながら歩き回ってみるという「ブラインドウォーク」を行いました。

所々にヨガマットなどの障害物も置かれており、リードする側が相手の両手を取って歩きながら、つまずかないように足を上げる高さなどを教えてあげる必要があります。

木村さん「日頃、私達はあまりにも視覚からの情報に頼りすぎていて、耳や、肌で感じることを疎かにしてしまっています。目を閉じると、視覚以外の感覚がより敏感に感じられますよ」

先生が見守る中、皆さん、おっかなびっくりといった感じで、パートナーに両手を預け、芝生の上をあちこち歩き回りました。

ブラインドウォークの後は、参加者の皆さんで感想を伝え合いました。

「音が敏感に聴こえた」
「風や光など、環境の変化に敏感になった」
「足の裏の感覚が敏感になった」
「障害物をまたぐ時、自分がどのくらいの高さに足を持ち上げているのか、感覚が分からなかった」
「相手が怖がって硬くなっているので、どうリラックスしてもらうかに気を使った」
「リードしてもらって、全然緊張感なく安心できた」

皆さん、自分自身のいろいろな感覚に気づいたようですね。「Yoga」が体と心を結びつけるものだとすれば、このブラインドウォークも一つのヨガなんですね。

木村先生「リードする側と、リードされる側を両方体感することが重要なんです。ともすると私達は、自分の体は自分のもの、自分が所有していると勘違いしています。でも、今のブラインドウォークで行ったように、自分の肉体を、他人のもののように扱ってみると、体の扱い方が変わってきますよ」

自分の体に、もっと丁寧に気を配りながら、優しく接することができるかもしれませんね。

「拮抗」と「均衡」を体感するポーズ

ペアで行うヨガはさらに続きます。今度は一つのヨガマットに2人で向かい合わせに座り、お互いの両手をしっかり持ちつつ、両足の裏をくっ付けて持ち上げるポーズを行いました。

木村さん「ヨガは1人で行うものというイメージが強いと思いますが、2人でやることでまた違う発見があります。これは2人で『拮抗』と『均衡』のポイントを一緒に探すポーズ」

皆さん、お互いの表情を見ながらバランスの取れるポイントを必死に探していました。足をうまく上に上げられたペアもあれば、低い位置で支え合っていたペアもありますが、今日出会った人同士が、町田シバヒロの芝生の上で一緒に体を動かしながらコミュニケーションを取り、笑顔になっているのは素敵な光景です。

木村さん「50:50の力で支え合えば、お互い最小限の力で心地よくいられます。人生も同じかもしれないですね」

うーん、深い!

皆でつながってヨガ

仕上げには皆で輪になってバランスを取るポーズを行いました。

自分に集中していたヨガから、相手と思いや力を交わし合うペアのヨガへ。そして最後は皆でつながり、大きなエネルギーを感じるヨガへ。

段階を経るごとに、皆さんの心が開いて体もほぐれ、場のエネルギーが大きくなっていく感じがとても印象的でした。

再び芝生にごろん、クールダウン

最後は再びテントの下に集まって、皆で芝生の上にごろん。

体を動かして活発になったエネルギーをクールダウンするポーズです。皆さん目を閉じて、芝生の上を吹き抜けていく夏の風の中で、もう一度、腸の状態や体の感覚を味わっていました。

ひとしきり瞑想した後は、チーンという涼やかなチベタンベルの音で心身をクリアにし、今日のヨガは無事に終了となりました。

参加者の声

この日の参加者に感想を伺いました。
町田シバヒロの近所に住んでいるというお2人。左側の女性は、

「街なかに貼ってあったこのイベントのポスターを見て、ここでヨガができるんだ!と思って友達を誘い、来てみました。屋外でのヨガは風があって気持ちがよかったです。町田に生まれ育ちましたが、今までは町田でこういうイベントはあまりなかったので、これからもあると良いですね」

右側の女性は、今日が初めてのヨガだったそうです。

「初めてのヨガでしたが、ポーズも難しくなく、楽しくできました。こういうイベントは新しいことをやってみるのにも良い機会だと思うので、時々あると嬉しいです」

町田に住んで、日頃はご自身もヨガのインストラクターをしている右側の女性と、その生徒さんである左側の男性が一緒に参加していました。

インストラクターの女性は、

「自分のヨガの形もだんだん決まっていってしまうので、たまには他の先生や、違った環境でヨガをしてみたいと思って参加しました。今日は発酵ドリンクもあって、新鮮な体験ができました。またこういう機会があれば参加したいです」

左側の男性は、

「町田北部に住んでいます。ヨガはこちらの先生に付いて3〜4年ほど。今日は先生に誘っていただき参加しました。町田は恵まれた街だと私は思っています。東京都の都市でありながら、自然も豊富ですし、スポーツも盛んだし、病院なども充実していて暮らしやすい。町田シバヒロでこういう市民の交流ができるのも良いことだと思います。これからもこうした取り組みを続けてほしいですね」

町田シバヒロとヨガは相性が良さそう

今回、町田シバヒロでヨガのイベントを開催してみて、町田には、予想以上に多くのヨガ愛好家の方や、屋外でのヨガに興味を持って参加してくださった方がいらっしゃったという印象でした。

競技用芝のフサフサした心地よさと、裸足になったり、寝転んだりするヨガは、やはり相性が良さそうです。

これからも季節の良い時期には、町田シバヒロでのヨガを定期的に開催することで、参加してくださる市民が大勢いるのではないかと思えたイベントでした。

イベント申込参加者に聞く、町田の 「好き」 と 「課題」 本音アンケート!

今後の町田のまちづくりに生かすべく、市民・外部含めた町田に対する声を集めています。今回のイベント参加者に伺った声はこちらです!

◎町田の「好き」
賑やかな商店街 / 東京のローカルでほどよく都会のバランス感 / 街も自然も全部ある感じ / 暮らしやすい / 仲見世 / 郷土愛が強い人が多い / 活気に溢れてるところ / 街と森があるところ / 便利なところ / シバヒロが好き / 緑と都市が融合してるところ / 人が多く活気が多い、自然が多い / 自然と都市が融合した大都市 / 便利、美味しい店がたくさん / 住みやすく都会な部分と田舎の部分がある事 / お店がいっぱい / 恩田川の桜 / 仙台の様な街並みが好き / 駅から少し離れると静かなところ
◎町田の「課題」
課題なんてありません、素敵な街です / 都民への知名度、地元の職場 / 少し地味かな。カラーが無い / 駅付近の治安 / きれいさ / ハラル対応のお店が少ない / もっとヨガ人口を増やす / 街の中の子連れスポット(子連れに優しい場所など)の充実 / 映画館がない / 子育て支援 / 街全体感でのアピールの弱さ / 治安の悪いイメージの払拭 / 町田駅前に子供と行きやすいお店が少ない / 道が狭い / 安全安心に住める治安 / 映画館が駅近にないこと / ちょっと清潔感がない。雑多な感じ / 駅前の劣化 / もっと住みやすい街作りをする。勿論、住民として参加したいです / 駅周辺の環境整備。人が多く雑然としている印象があり、買い物は相模大野を利用しています /

キーワードからまずは町田の未来について、ぼんやりでもいいので考えて見ませんか?

” 町田の未来、共に想い、共に創る “

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